ジェイテクトSTINGS VS サントリーサンバーズ

廣瀬の活躍で第2セットを奪取。しかし、勝負どころでミスを重ねて第4セットを落とす

 前日の東レ戦は1−3で敗れ、勝点0に終わった。手ぶらで帰るわけにはいかない。そのためにも、今日のサントリーサンバーズ戦は絶対に勝たなければいけなかった。しかし、再び1−3で敗戦。多くの課題を残す結果となった。

 第1セットはサントリーが先に主導権を握った。ジェイテクトSTINGSは古田の得点で先制するが、サーブレシーブを崩されて幅のある攻撃が使えない。カジースキの巧みなスパイクなどで粘り強くサイドアウトを切るが、徐々に点差を広げられた。
 中盤以降は一進一退。ジェイテクトSTINGSは古田がサーブで攻めると、高橋(和)のバックアタックで応戦した。セッターの久保山もネット際のボールを押し込んで得点。廣瀬の速攻などで勢いをつかんだが、20−25でこのセットを落とした。

 続く第2セットはジェイテクトSTINGSが逆襲に出る。3−5で早くも1回目のタイムアウトを消化したが、福山のスパイクで嫌な流れを断ち切った。反撃のきっかけはミドルブロッカーの廣瀬だ。ブロックで相手のスパイクをシャットアウト。久保山のサーブも効果的だった。古田、カジースキも立て続けに決め、7連続得点で12−7と大きくリードを広げた。
 さらに廣瀬のノータッチエースで、6点差で2回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。カジースキが強烈なサーブで攻め、高橋(和)のダイレクトスパイクでブレイクポイント。久保山もブロックを決めて20−14と優位に試合を進めた。二枚代えで高橋(慎)と袴谷も投入した。攻撃の手を緩めないジェイテクトSTINGSが、最後は廣瀬のブロックポイントでこのセットを25−18とした。

 第3セットのスタートは、サイドアウトの応酬だった。ジェイテクトSTINGSはカジースキ、古田、高橋(和)のサイド陣が確実に得点を重ねた。1点のビハインドで1回目のテクニカルタイムアウトを折り返したが、福山のブロックですぐに9−8と逆転に成功した。
 中盤は、相手にサーブで攻められて3連続失点を喫した。我慢比べだった。ここで崩れるわけにはいかない。福山のサービスエースで一度は同点に追いついた。しかし、カジースキのスパイクがアウトになり、高橋(和)のスパイクも相手のブロックに止められた。終盤はサーブレシーブが崩されて6連続失点。17−25でこのセットを失った。

 ジェイテクトSTINGSの気持ちは折れていなかった。第4セットも高橋(和)がサーブで攻めた。カジースキのブロックでラリーを制した。相手の強烈なジャンプサーブもリベロの本間が正確に返した。僅差のまま試合が進んだ。高橋(和)のスパイク、久保山のサービスエースでついに16−16の同点に追いついた。
 一度は4点のリードを許したが、カジースキのブロックなどで再び1点差に迫った。勝負どころでカジースキが強烈なスパイクをたたき込んで22−22。鬼気迫る勢いだった。カジースキのスパイクで相手のマッチポイントを阻んだ。しかし、最後はサーブレシーブのミスで失点。24−26で第4セットを落とし、セットカウント1−3で敗れた。

 悔しい敗戦だ。目の前まで来ていた流れを最後までつかみ切れなかった。ミスが敗因の一つだろう。サーブレシーブも機能しなかった。「プレーは悪くないが、簡単なミスで相手に得点を与えてしまった。今季も混戦が予想されるので、一試合一試合をしっかり戦っていくことが試練だと思って、これからも頑張っていきたい」と増成監督。大事になってくるのがこの1週間の過ごし方だ。意識を高め、来週の2試合に臨みたい。

増成一志監督

この2日間、試合を通してなかなか安定したプレーが続けられませんでした。セットを取る時はいいプレーもするが、セットを失う時は自分たちのミスで取り切れない。意識で変えられることなので、これをチームの課題として、来週からの試合につなげたいと思います。また、トス回しもそうだし、サーブレシーブにも課題を残しました。ただ、今はこういう経験をさせることがファイナル6につながる。チームを上げていくためにも、こうした経験をしっかりつなげたいと思います。

本間隆太

昨日も1−3で負けて今日も1−3で負けました。勝点が0で悔しい気持ちです。サーブレシーブに関しては、連携に課題を残しました。個人的には昨季よりも自分に自信を持ってできています。ただ、チームが勝たないと意味がないので、チームが勝つためにどういうプレーをしないといけないかを考えて、修正していきたいと思います。後ろで守っていて感じるのは、今季はブロックの本数が多いこと。サーブで崩しているのが要因の一つですが、ブレイクが取れていないので、レシーブの面で修正していきたいと思います。

福山汰一

1レグの出だしがこういう形になり、悔しい気持ちです。自分もこの2日間、練習してきたことが出せなかったので、もっと練習で詰めていきたいと思います。チームの苦しい場面や連続失点が多い時は、自分のサーブの時にうまく時間を使いたいと思っています。また、できるだけ周りに声をかけながらプレーすることを意識しています。まだ3試合ですが、練習では通用していた速攻も、試合になるとコンビがずれてアウトになることがある。ミスも多いので、練習の中で意識しながら取り組んでいきます。

スポーツライター 岩本勝暁のココ!

もったいないミスが多かった。意識を変えて次の試合に臨みたい

第4セット、24−25とサントリーのマッチポイントである。相手のフローターサーブをカジースキと高橋(和)の2人が取りにいった。カジースキがオーバーで上げたボールが直接、相手のコートに返った。それをダイレクトで打ち込まれ、試合が決した。この場面に象徴されるように、今日の試合はもったいないミスが多かった。特に、ここから反撃という場面でのミスが目立った。「相手が策を練ってきたというよりも、自分たちがチームフォルトをしたりイージーミスを出してしまった。競っている場面やリズムがある時のイージーミスは絶対にやってはいけない。日頃の練習から、もう一度、意識を高めていきたい」と増成監督。技術を急に高めるのは難しいが、意識を変えることでミスは減らせる。巻き返すチャンスは十分にある。

【スポーツライター 岩本勝暁】

1972年生まれ。大阪府出身。2002年にフリーランスのスポーツライターとなり、主にバレーボール、ビーチバレーボール、サッカー、競泳、セパタクローなどを取材。2004年アテネ五輪から2012年ロンドン五輪まで3大会連続で現地取材するなど、オリンピック競技を中心に取材活動を続けている。

詳細
対戦カード ジェイテクトSTINGS VS サントリーサンバーズ
第1セット 20 ー 25
第2セット 25 ー 18
第3セット 17 ー 25
第4セット 24 ー 26
第5セット
日付 2016年11月6日(日)
試合 V・プレミアリーグ 第3戦
場所 串良平和アリーナ
メンバー カジースキ、古田、高橋(和)、久保山、廣瀬、福山 L本間
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